手レバーの半田付け要領この長管はたった4個の手レバーで全ての音をコントロールします。この手レバーを正しく半田付けするための説明をします。手レバーの位置(頭頂からの距離) 手レバーの位置はどこが正しいのかという理論はありません。 人それぞれ好きなところでよろしいわけですが、私の場合の位置を参考に示します。
また手レバーの幅や長さも自由です。 私は市販のスプーンの柄を切って使っています。長さは指を当ててみて、この当たりという所に印をつけて作っています。 しかしこの手レバーの可動域は正しくする必要があります。 すなわち開状態から閉状態になるまでの回転角度です。 角度は測定するのが難しいですので、本体筒の中心の表面からの高さで示すことにしています。 手レバーの開状態 パッキンの手孔接触位置と手レバーの閉位置は異なります。 パッキンが手孔の上面に接触してから、更に手レバーは動き、パッキンを少し圧縮します。 手レバーは本体管の表面に当たって停止し閉状態となります。 パッキンが手孔に接触してから手レバーが停止するまでの距離は2mmに設計してあります。 また、開状態の時パッキンは手孔から10mm離れているのが基本設計です。 (ただし1孔と4孔の場合はこれとは違ってきます) 基本的には、パッキンは10mm離れていて2mm圧縮されるわけですから、パッキン押え板は12mm動くことになります。 パッキン押え板と手レバーは同じ動きをします。 従いまして手レバーの開状態は本体筒の表面から12mm離れているということになります。 緩衝板の接着 厚さ1mmのゴム板を長さ9mm×高さ5mmに切り、バネ受けの背中側に緩衝板として接着します。 瞬間接着剤でよいです。 これは軸に付けられたストッパーがバネ受けに当たって止まるときの金属的衝撃音を無くするためです。 手レバーの半田付け バネをバネ受けに差し込みながら、軸を管尻側の軸受けに差し込み、上の軸受けも取り付けて軸が回転できるようにします。 自由状態ではバネの力により、ストッパーが緩衝版に当たって止まっているはずです。 もしそうでなければ、軸受けの取付角度が悪く、軸と摩擦を生じているかもしれませんし、バネが正しく作動していないかもしれません。 軸がストッパーに当たって止まっているということは、手レバーにしてもパッキンにしても開状態にあるということです。 したがって、この時手レバーは本体管の表面から12mm離れていなければなりません。 手レバーの軸への半田付けの場合、手レバーと軸の両方にステンレス用フラックスを付けて半田メッキをしておいた方がよいです。 本体管の上に高さ12mmのかいものをして手レバーを仮固定しておき、半田付けします。 たっぷりと半田を盛りつけ、多少の力がかかっても大丈夫なようにしておきましょう。 普段手で操作する場合はそんなに力はかかりませんが、移動中に何かに当たった時に半田がとれてしまうことがあったからです。 4本とも同じようにします。 これで手レバーの半田付けは完了です。 フラックスはよく洗っておきましょう。 |