![]() これは尺八と言えるのかここで紹介しています芸術的で斬新的な尺八は、尺八と言っていいのでしょうか。中には、「これは尺八ではない」と言われる方もおられるかもしれません。 しかし私はこれは立派な尺八であると考えています。 それには理由があります。 1 都山流について詳説されているホームページ・「流祖・初代中尾都山と都山流の歴史」の写真の1つに、「宮城道夫との放送時の写真」が示されています。 これを見させて頂きますと、流祖・中尾登山先生自らが、節や根のない真っすぐな筒状の尺八を使用されていたこともあるのがわかります。 2 wikipediaの「尺八」においては、尺八について歴史から丁寧に説明されています。 その中に次の記述があります。 「材質は真竹が主流であるが、木製の木管尺八やプラスチックなどの合成樹脂でできた安価な尺八が開発され、おもに初心者の普及用などの用途で使用されている。更に近年では3Dプリンターによって制作された尺八や、アルミニウム合金製の「メタル尺八」なども開発されている。」 主流は竹製であるが、木やプラスチックの尺八もあると記されているわけです。 この2つが主な理由ですが、私なりにはもう少し付け加えたいことがあります。 尺八としてあらねばならないこと。(私の考え)1 口から出す息を薄板にあてて発音させるエアリードであること。(wikipediと同じ意見)2 縦型の筒であること。フルートや横笛の形式のものは尺八とは言えない。 3 筒には複数の音程制御用の孔があること。 3 カリ、メリができること。エアリードであっても小学生が使っているリコーダーは尺八とは言えない。 4 乙、甲の音程が出せること。 この条件が満足できれば尺八と言えるのではないでしょうか。 旧来の竹の尺八で、菅尻の根の部分が曲がっているものがあります。もっと曲がってUターンしてしまい、アルトサックスのようになっていてもこれは尺八と言えるでしょう。 もしロボットが自動演奏したとすれば、上記の1の「口から出す息を・・」という条件が無くなりますがそれは構いません。 なぜなら、ロボットから取り上げて、人が吹けばちゃんと音がする楽器なのですから尺八です。 このように幅広くとらえて「尺八」を芸術的に磨き上げて行きたいと思うのです。 |