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春慶塗風尺八

春慶塗風尺八

春慶塗

春慶塗はwikipediaで詳しく説明されています。 漆を何回も塗り重ねて木目を綺麗に出しているのが特徴です。
主なものに、「日本三大春慶塗」と呼ばれる飛騨春慶、能代春慶、粟野春慶がありますが、その他にも伊勢春慶、木曽春慶などがあります。

これは飛騨春慶塗りですが、私の家で使っているものです。
飛騨春慶
飛騨春慶

またこちらは能代春慶の展示写真です。
能代春慶
能代春慶

春慶塗風尺八の製作

本当ですと、まだ塗装してない状態の尺八を、春慶塗の産地の塗師さんにお願いして本当の春慶塗にしていただくのが良いのですが、今回は自分で塗ってみました。
とてもこのような立派な仕上げには出来ませんが、主体をニス塗りにして春慶風塗に仕上げてみました。
それでも下塗りを塗っては磨き、塗っては磨きを6回重ね、上塗りも3回重ねています。

最初、飛騨春慶をまねて赤みの強い調子にしてみましたが、木目がほとんど出せず、塗りむらが出来てしまい、みごとに失敗してしまいました。
そのため薄めの色合いで木目を出せるよう、能代春慶風にしてみました。
写真ではあまりきれいに見えませんが、実物は何とか見てもらえる程度にはなっています。
春慶塗風尺八
春慶塗風尺八

尺八の形は1本棒のような形で、節も根もつけず、あえて単調な形にしてみました。
これは日本の横笛を頭に描きながら、中ほどの二本のリングを目立たせるようにしたつもりです。

材料は松材です。
木工旋盤で削りだし、筒の内面は石こう地で作っています。
内径は、歌口から徐々に細くして行き、菅尻近くでは少し太くなるようにしてあります。
尺八にしようか迷いましたが、琴との合奏を簡単にするため、尺六で製作してみました。