手レバーの半田付け要領この長管はたった4個の手レバーで6個のパッキンレバーをコントロールします。このパッキンレバーを正しく半田付けするための説明をします。更にパッキンレバーにはパッキン押え板やパッキンが取り付けられますのでパッキン距離に十分注意して半田付けしなくてはなりません。 パッキン距離は下の模式図に示す距離です。 ![]()
しかしこの距離は確認のために使う距離で、パッキンレバーの半田付けの時に使用する表ではありません。 解放時にこのようにするために、パッキンが手孔に接触した状態の位置で半田付けを行います。 基本的には手レバーが本体管の表面から2mm浮いている状態でちょうどパッキンが接触しますので、下図のように手孔の上にパッキン厚みと同じ厚みのかいものをして、パッキン押え板とパッキンレバーを仮固定しておいて半田付けします。 この時手レバーを2mm浮かせる必要がありますから、手レバーと本体管の間に2mmのかいものをして手レバーをテープで固定しておきます。 ![]() しかし1孔と4孔ではこれらの寸法が異なってきますので下表にまとめておきます。 渦巻バネセットは、パッキン押え板の中心に渦巻バネの先端が半田付けされている方を下側、つまり手孔の方にします。 2枚のパッキン押え板を圧縮して見たとき、隙間が小さくなる部分を軸と反対側に持ってきます。 パッキンレバーとパッキン押え板の半田付け
単位 mm 通常品とは1枚のパッキン押え板 Rを上
このように半田付けが完了しましたら、パッキンを貼り付けます。 それぞれパッキンの厚みは、かいものと同じ5mmと10mmです。 最初の表のように解放時のパッキン距離が出ているか確かめてください。 また、手レバーで閉の方向に動かしたとき、パッキンが正しく接触し、更に少し圧縮された状態で停止することも確かめます。 とくに1孔と4孔のパッキンの状態は気を付けてみてください。 渦巻バネがつぶれてしまい、その上下のパッキン押え板がぶつかっていますと、手孔の軸側のパッキンが持ち上がり、隙間ができてしまうことがあります。 こうなった場合は仕方ありませんので、渦巻バネの上にあるパッキン押え板の半田を付けなおして少し傾けて逃げておきます。 また、フラックス除去も忘れないようにしましょう。 |