パッキンの加工手孔は全部で6個ありますので、6個のパッキンを作らねばなりません。さてそのパッキンなのですが、現在使われている楽器ではフェルトが多いようです。 私もフェルトでやってみましたが、確かに動作はできます。 フェルトは耐久性があり非常に良い材料だと説明されているところもあります。 しかし何らかで少しの誤差があった場合、隙間が空いてしまい正しい音を出すことができない場合があります。 部品や取付位置など正確に作られていればフェルトは良いかもしれませんが、手加工で作るためどうしても多少の誤差が出てしまいます。 このため手孔の径より大きく、厚みも十分あるパッキンにすることによって位置や傾きなど少しくらい違っていても動作できるようにしたいわけです。 色々試してみましたが、独立気泡のスポンジが一番良かったです。 入手できる中で一番柔らかく、きめの細かいものを選びました。 ところが、スポンジを加工するのはなかなか大変なことがわかりました。 ネットで調べてみますとパン切包丁の原理で金ノコ程度の細かさのものが良いとされていましたので実際作って試してみましたが、なかなかうまく行きません。 試行錯誤の末たどり着いたのが研削方式でした。 ![]() 図で金属製と書いてあるのが治具です。軸に円盤が付いています。 スポンジを図のように張り付け、ボール盤や電ドルで回転させておいて、サンダーで少しづつ削っていくのです。 この方法によってやっときっちりした円形に仕上げることができました。 図では単にスポンジとしてありますが、出来上がったパッキンをパッキン押え板に貼り付ける時、このスポンジに最初から接着剤が付いていますと便利で丈夫です。 そのようなノリ付きのスポンジが入手できましたら、ロウ紙をはがさないで図で一番左にします。 するとスポンジの右側は両面テープで接着されるわけですが、もうひと工夫した方がよろしいです。 何が問題かといいますと、出来上がったパッキンにバリが出るのです。 サンダーの刃が治具の方に回転しますので、治具の円盤に付けられた両面テープのところにバリが出てきます。 きれいに取るにははさみを使いますが、角角になりやすくあまりきれいな円形にするのはむつかしいです。 このため図でスポンジの右側に厚紙を両面テープで貼り付けておいて、厚紙ごと研削するのです。 これで本当にきれいなスポンジパッキンにすることができます。 もう一度まとめておきます。図で左から右への順です。 一番左からロー紙、接着剤、スポンジ、両面テープ、厚紙、両面テープ、治具円盤、治具軸となります。 サンダーの刃の切削回転方向は左から右です。反対ですと両面テープがはがれてしまいます。 完成したパッキンの厚みは 5mmものが2枚 10mmのものが4枚 必要です。 |