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第2孔位置の計算

第2孔位置の計算

計算のための数値確認

第2孔の音程と波長λ/2
第2孔を開けたとき音程はGになります。
Gの周波数は196.0Hzですので25℃の音速から計算しますと
波長λ/2=884.6
となります。

第2手孔の開口端効果
現在作っている長D管の筒内径は44mm、手孔の径は20mmですから、面積比は(20/44)^2=0.2となります。
前の項でお話ししました論文から面積比0.2のところを見ますと、開口端効果は41mmと読み取れます。

第2手孔の開口端効果をΔAと記します。
ΔA=41
です。

パッキン距離の影響
第2手孔は手レバーを全開の状態にしたとき、パッキンが通常通りの距離を持っていますので「かぶせ」の効果はありません。
したがって P=0 であり考慮する必要はありません。

歌口の開口端効果
すでに求められている通り、歌口の開口端効果は
ΔU=105
です。

第2孔の位置計算

以上をまとめますと次の方程式になります。

頭頂からの2孔の中心までの距離をdとして

λ/2=ΔU+d+ΔA
d=λ/2-ΔU-ΔA

となります。
ここへ求められている数値を入れてみますと

λ/2=884.6
ΔU=105
ΔA=41

d=884.6-105-41=738.6
これを739とします。

第2孔の位置は
頭頂から739mmの位置となります。



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