歌口部を切り出す接着が完了しましたら、歌口を作るため、図面に基づいて切り出して作ります。![]() 本体の接着部から高さ20mmのところを頭頂とし、舌面とアゴ当たりを切り出します。 14としたところを私は狙いましたが、もう少し舌面を立てたい方は13mmとか12mmにされるのはかまいません。 ただ、別品で試し切りをしておきませんと、歌口の切込みが深すぎることにもなりかねませんのでご注意ください。 私の場合は点線で示しました角度で切り出しています。 この切り出しに際しては、正面をしっかり定めておきませんと舌面が正面にならず、傾いてしまいます。 ケガキ線を入れ、その線が水平になるように固定しておいて、切断治具の切断面にならってノコ引きします。 ![]() アゴ当たりも同様です。 両方とも固定する角度を決めてテストしておいた方がよいと思います。 私は色々の長さのものを何本も作っていますので、このような治具を作りました。舌面とアゴ当たりの角度は自分好みですから私なりに決めてしまっています。 歌口部の仕上げ最初に歌口を仕上げ、その歌口の開口端効果を測定しませんと手孔位置を計算できません。このためそんなに丁寧ではなくてもいいですが、音に影響しない程度まで切削して仕上げておく必要があります。 歌口のUの字の幅を22mm、深さを12mmにすると吹きやすくなると思います。 本体の接着部(肩の部分)の面取りもしておきませんと、試し吹きするのにも都合が悪いですから、これも大体のところまで仕上げておきます。 そのようにして完成した上部といいますか、歌口部はこのようになっています。 ![]() |