概要(TOP)   ラッパ型尺八   尺八と言えるか   春慶塗風尺八   長D管   プロフィール   

歌口部分の本体接着

歌口部分の接着

歌口部を本体に接着する

歌口から管尻まで1本の直線状に配置されるのが普通ですが、この長D管は非常に長く重いため、構えることが大変になってきます。
そのため歌口部分と本体部分の角度を変え、折り曲げて接着することにしました。
折り曲げ点は歌口部分のすぐ下です。その歌口部分の接着方法を説明します。

本体の用意
本体は塩ビ管のVU40を使います。
最初は長めの1200mmくらいに切っておいた方がよいでしょうが、D3の周波数は146.8Hzなので、λ/2は1171mmです。
これ以上長くなることはあり得ませんから1171mmに切っておくのが正しい考え方かもしれません。

VU40を選んだのは、内径が40mm前後であることと、なるべく軽量であること、容易に入手できることから選定しました。

はめ合わせテスト
歌口部の切断部を本体に挿入してみます。
この切断部は真円ではなく多少楕円になっていますので本体にはめますと少し当たりが出てしまうことが多いです。
この場合は当たるところをやすりなどで削ります。
製品誤差ですっとはまってしまえば問題はありません。

接着剤塗布
本体の歌口部を接着する部分の内面は、サンドペーパーなどで荒らして2液性のエポキシ接着剤を塗布します。
この接着剤は「5分間ボンド」などと言われ、暖かいところですと結構早く固まってくれますので便利です。

歌口部の方は、下図の色を付けた部分をサンドペーパーで荒らし、同じ接着剤を塗布します。
接着剤塗布

はめ合わせ固定
接着剤のついた状態で本体に歌口部を挿入し、紙テープなどで固定します。
固定

写真のようにこの面は直角を出す必要があります。
接着剤の硬化前に確認し、修正して固定しなおしておきます。
直角確認

固定用に使用していた紙テープは、接着剤が完全硬化する前に外しておいた方が後工程が楽です。
完全硬化してしまいますと、なかなかはがれませんので。

接着完了した状態です。
接着官僚



次へ  目次へ   このサイトのTOPへ