独特の歌口この長管は琴古流でもありませんし都山流でもありません。新しく、革新的で幻術的な尺八です。このため歌口の形を独特の形に仕上げます。円筒を斜めにスパッと切った形にします。
VP25の斜め切断面を想像するための図
実は一番作りやすい形なのです。 歌口はVP25の管に、中継ぎをはめて作ってありますから、VP25と中継ぎがともにこのように切断されています。 ですからVP25の切断面だけを出現させれば簡単に独特の形状の歌口が表現できるわけです。 パッキンの貼り付けも完了し、手レバーとの整合性も確認できているところだと思いますが、ここで仮組の所は全部外して本体管を身軽にします。 作り方
このようにするわけですが、最初の過程でこういう所がったと思います。
この時注意を払って御覧にはなってはおられないと思いますが、VP25の切り口は筋状に見えているのです。 中継ぎとの境界部分です。 ですから、現在全面が塗装されていますが、少しづつ剥がしていきますとその筋が見えてきます。 その筋にならいながらVP25の断面だけ塗装をはがせばよいのです。 塗装をはがすのには、超小型の切り出しナイフを使用しました。 刃の面を塗装面とほぼ平行に当て、削っていくわけです。 塗装する前に形を整えたマスキングを作って貼り付けておくことも考えられますが、剥がした時に残しておかねばならない塗装まではがれてしまうかもしれないと考え実行はしませんでした。 要は、VP25の歌口断面を出すことです。 別な案としては、同じ形状に塗装するする方法もあるでしょう。 ただ、息を吹きかけるところですので塗装の耐久性はわかっていません。 塩ビ管そのものの方が丈夫だと思われます。 |